「異人たちとの夏」を出張先のホテルで観ましたので、レビューします!
異人たちとの夏 | |
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The Discarnates | |
監督 | 大林宣彦 |
脚本 | 市川森一 |
製作 | 杉崎重美 |
出演者 | 風間杜夫 片岡鶴太郎 秋吉久美子 名取裕子 永島敏行 |
音楽 | 篠崎正嗣 |
撮影 | 阪本善尚 |
編集 | 太田和夫 |
配給 | 松竹 |
公開 | 1988年9月15日 |
上映時間 | 110分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
こんな夜なら誰にだって優しくなれる。
●渇き切った現代人の生活に、そっと忍び込んでくる孤独と幻想。お伽話といって笑えない不思議な時間と非現実な空間。
●第一回山本周五郎賞を受賞した山田太一の小説を、市川森一の脚色で大林宣彦が演出した異色作。異人である父母とのひと時のふれあいと、奇妙な出会いをした恋人との不思議な愛の幻想を描く。
●第12回日本アカデミー賞最優秀賞2部門受賞ほか優秀賞11部門受賞ほか、88年度の映画賞を独占した。
壮年の人気シナリオライターの原田は妻子と別れ、マンションに一人暮らし。ある晩、若いケイという女性が飲みかけのシャンパンを手に部屋を訪ねてきた。「飲みきれないから」という同じマンションの住人である彼女を冷たく追い返す。数日後、原田は幼い頃に住んでいた浅草で、彼が12歳のときに交通事故死した両親に出会う。原田は早くに死に別れた両親が懐かしく、少年だった頃のように両親の元へ通い出す。「ランニングになりな」とか「言ってる先からこぼして」などという言葉に甘える。
ケイにも原田は出会う。チーズ占いで木炭の灰をまぶしたヤギのチーズを選ぶと、「傲慢な性格」だといわれる。不思議な女性だと感じながら彼女と愛し合うようになる。父とキャッチボールをしたり、母手作りのアイスクリームを食べたり、徐々に素直さを取り戻して行く。両親を失ってから一度も泣いたことはなく、強がって生きてきたのだった。
しかし二つの出会いと共に、原田の身体はみるみる衰弱していく。ケイもまたあの日にチーズナイフで自殺していたのだった。「たとえ妖怪、バケモノでもかまわない。あの楽しさ、嬉しさは忘れられない」というが、別れの時がくる。最後は浅草の今半別館ですき焼きを食べることになるが、「たくさん食べてよ」というのに両親は微笑むだけ。
- 原田英雄:風間杜夫、中山吉浩(少年期)
- 原田英吉:片岡鶴太郎
- 原田房子:秋吉久美子
- 藤野桂:名取裕子
- 間宮一郎:永島敏行
- 今村綾子:入江若葉(声のみ)
- TVドラマのキャスト:竹内力、峰岸徹、入江若葉
- 地下鉄公団職員:栩野幸知
- 浅草の客引き1:草薙良一
- 浅草の客引き2:小形雄二
- 奇術師:北見マキ
- 落語家:桂米丸、柳家さん吉
- タクシー運転手:ベンガル
- 番組台本読み現場のキャスト・スタッフ:峰岸徹、高橋幸宏、松田洋治、時本和也、高城淳一、石丸謙二郎 ほか
- 川田淳子:川田あつ子
- マネージャー:明日香尚
- 打ち合わせするTV局の男:加島潤
- 歯科医:笹野高史
- 八つ目うなぎ屋の親爺:本多猪四郎
- 今半の仲居:角替和枝
- 今半の下足番:原一平
- 英雄のマンションの管理人:奥村公延
- 原田重樹:林泰文
100点:公開年TOP映画!!! ※個人年間ベスト作品
90点:超オススメ映画!! ※個人年間ベスト2-10作品
80点:オススメ映画! ※観て欲しい作品
70点:素敵な映画 ※観ても良い作品
60点:残念な映画 ※観なくても良い作品